3.ねえ愛しい人、甘いものは苦手じゃなかったよね。




 ミルクと砂糖におぼれた話をしよう。


 よのなかには、前髪は眉を一ミリ以上越えてはならないとか、男子の頭髪は襟についてはならないとか、女子の頭髪は襟につき次第結ぶとか、結んだ髪が肩のラインを越えた場合二つに、二の腕のラインを越えた場合編み込みをすることとか、そもそも髪を染めてはならないとか、とにかくいろんな規定で埋め尽くされた生徒手帳というものが、存在するらしい。お隣の進学校に行った友達が言ってた。だからあんたの学校はいいよねえって羨ましそうにっていうよりはひがみっぽく続けられた。頭髪どころか、制服にだって規定がないんでしょ。だって。
 でも選べる学校に居たからって選択権を得られるかどうかといえば多分その辺関係ないらしくって、っていうかそもそも学校選ぶ時点でわたしに選択権なんてなかったんだよ、制服がない女子高に行ったのは制服を買い直す必要がないからだよ。そこからしてもう強制だよ。少子化の話題が飛び交う今のご時世、貴重といえば貴重な五人きょうだいの末っ子たるわたしは、だけど制服も学校も選ぶ権利なんてひとつもなかった。
 お兄ちゃんのお下がりからお姉ちゃんのお下がり、果てはお母さんのお下がりまでお下がりと名のつくもので網羅されている持ち物と服装は、そうしてあっさりとわたしの学校での立ち位置を決めてしまう。男の子たちはたまに、女の子がなんであんなに見た目に気を遣うのかわかんないし、化粧なんて寧ろしないほうがいいのにって話を口々にするけれど、なんかもうそういうのって、男の子たちのだめだけじゃないのだ。男の子のためっていうのがないわけじゃないけど、それも全部ひっくるめて、自分のため。自分が、自分を綺麗に思っていたいから、女の子たちは粉をはたいて、爪をみがいて、髪を染める。
 自信っていうのは生きていくのにやっぱり少しは必要なものだと思うんだ、自分を好きになるってこととも同じ。自分のことは嫌いじゃないほうがいいっていうのは、明るく生きていくための指針でもあるけど、いろんなことを嫌いな自分のせいにしないため、っていうことだってあるんだと思う。だめな自分を好きになるんじゃなくって、好きになれるような自分であれ。女の子たちのお化粧は、きっとそういう自信の象徴だ。今日もわたしは綺麗ですって、鏡の前で頬をたたくための。
 そうなると学校でのわたしはともかくおどおどびくびくの塊で、でもこきたないんだからしょうがない。こきたないって、自分で思っちゃってるんだから、どうしようもない。お化粧も覚えてないし髪は真っ黒でぱさぱさのしかも短髪だし、前髪を切るのをすぐさぼるから目元が隠れ気味だし、家事で手はずたずたに荒れてるし、服はいつもお下がりで、流行には二クールくらい遅れてる。おしゃれと彼氏とスイーツショップの話題に夢中なクラスメイトたちがわたしを排斥しなかっただけまだありがたいというもので、たまにクニはもーちょっとましな格好しなよなにそのだっさいタートルネック(とっくりセーターのことだって理解するまでに数秒を要した)とか言われるのに、なんとなく道化師じみた気分でおどけて笑うのが、わたしの居場所の守り方だった。
 わたしの居場所。先生が席替えをめんどくさがるから、もう七月にもなろうというのに変わらない、窓側後ろから二番目の席。と、それから、わたし一人しか所属していない調理部の部室ということになっている、第二家庭科室。こきたなくって、おどおどしていて、びくびくしているわたしは、今日もそこで、おとなしく生きる。自信がないならないらしく、日影でじっとして。

「クニぃ、いるー?」
「ふぇっ!?」

 そうだと、いうのに、その日わたしの日影には、でっかくてぎらぎらした太陽が、突然降ってきたのだ。


 円藤さんという苗字を思い出すまでにわたしがたくさんの時間を必要としてしまったのは、思うに彼女がクラスメイトだけでなく学校のほぼ全員から気軽にやすか、とかやーちゃんとかいったふうに下の名前で呼ばれていたからだ。決まりがあるのかどうかはわからないけれど、そのひとから下の名前やそのもじりで呼ばれているというのは、そのひととある程度距離が近いということを示していると思う。そうなるとほとんど友達の居ないわたしが苗字の国元をもじって呼ばれているのと同じように、みんなから名前で呼ばれている円藤さんは、学校中の人気者だった。
 なにせ彼女はとびきり可愛いのだ、と、思う。化粧のしかたがうまいとか、服のコーデがどうとか、つけ爪のチョイスがどうとか、ピアスの開け方がどうとかいうのは、わたしにはちょっと、よくわからないけれど。奇しくも円藤さんと同じクラスのわたしは、彼女が教室の中心でどんなふうにきらきらしているかくらいだったら、いちおう、知っているのだった。フランス人とのクォーターだとかいう話まである彼女の顔立ちはどこか彫刻じみていて、だからお団子にまとめ上げられた金に近い茶髪が、今日もほんとによく似合ってる。
 でも、そんな彼女だから、ギリシャ彫刻みたいな顔立ちに明るい茶髪、右手首には三つ繋がりのしゃらしゃらと光るブレスレット、そして長い足を惜しげもなくさらしたミニスカートといういでたちのきらきらまぶしすぎる彼女だったから、なんというか、三角巾に染みのところどころ残るエプロンを身に着けたわたしが一人立っていたここにやってくる、という状況が、もうほんと、びっくりするほど、想像できなくて。目の前にあることなのに、信じがたくって。

「あっ、あの、あの、あのあのあの、あの、」
「阿野? 帰ったよ? ほらあいつ、今彼氏とちょいヤバめらしいからさー」
「あっ、そ、そうなんだ、う、うん、大事だよね、彼氏といっしょの時間って……」

 会話の暴投をしかしひょいと受け取られてしまったあげく、さらには投げ返されてしまった。どうしよう、円藤さんのコミュ力が高すぎる。でもそれならわたしの視線がざぶんざぶん泳ぎまくっていることにもできれば気が付いてほしいなあなんて他力本願なことを、生まれてこの方彼氏なんていたことがないためこの話題を続けられる気がまったくしないわたしの頭が考え始める。思えばそれが円藤さんと交わした初めての会話だったというのだから、わたしときたら本当にひどい。そもそも会話っていうかも怪しいし。
 そもそも最初からゆっくりと(あまり落ち着いてはいないにしても)考えてみれば、円藤さんがまるでわたしが放課後ここにいることを知っていたかのようにして第二家庭科室の扉を開いた時点でなにか話が間違っているわけで、だって、調理部なんてみんなの間では、すっかり廃部扱いになっているはずだったのだ。幸いと家庭科の先生とわたしはそれなりに仲が良かったというか、無条件でまじめな生徒に見えるらしいわたしは先生からの評判が良く、復活させたいといったらさらりと許可をもらたので、部費をこまごまと切り分けながら、家事手伝いの副産物で好きになっただけのお菓子作りをひっそりとしている、部活ともいえない部活なんだし。あ、なんか説明してたら本当にむなしいかもしれない、わたしの部活事情。
 しかしそんなふうにして一人焦ったり慌てたり落ち込んだりを繰り返しているわたしを、円藤さんはなぜだか、じっと観察したままで。これが上手にマスカラをした瞳というものなのだろうか、ぱっちりとしたその綺麗な綺麗な、きっと自信に満ち溢れているのであろう瞳は、こきたないわたしを、見つめたままで。
 わたしは、ひとつ、深呼吸をする。

「え、と……な、なにか用、かな?」

 ちょっと冷たい言い方になっちゃったかもしれないというのは、多分にただの無駄な後悔でしかなかった。言ってしまった言葉は、もう絶対にもとには戻せない。込めてしまった意図を含めて。それがせめて円藤さんに伝わらなければいいと思うけれど、きっと罪滅ぼしにもならない思考だ。早くここから立ち去って欲しいなあ、なんていうのは、だって、わたしの中にどろどろと渦巻く、外を向いた自己嫌悪のかたまりなのだし。
 そのくせ円藤さんがさらりと用っていうか、と答えた時、ひどくほっとしてしまうのが、わたしの本当に良くないところだと思う。悪意がそんなに怖いなら、扱おうとしなければいいのに。円藤さんはそこで一度言葉を切って、片腕で扉にもたれかかって、自然な所作で立ったまま足を組んだ。おどろくほどに、綺麗な仕草、だった。美少女は発光する。わたしはまぶしくなって、目を閉じたくなる。けれど。

「んっとー、調理部の部長って、クニでいーんだよね?」
「へっ? あ、う、うん、そう、かな……? そもそもわたししかいないから、部長も何もない気はするんだけど……」
「いやま、そのへんはどーでもいんだけど。じゃ、あんたに言えばいいんだよね。うちここ入るから」
「あ、うん。……う、ん?」
「にゅーぶきぼーよーしもちゃんと持ってきてんよ、見る? センセーにサインだってもらっちゃったんだから」

 けれど、そのきらきらした顔をにひっととびきりかわいくゆがめた彼女は、ごてごてに飾りのついたつけ爪につままれるにはおそろしく不似合いな固い文面の踊る書類を、わたしにつきつけてみせたのだった。


「え、と……それじゃあ、今日は、シュークリームをですね、つくります」
「シュークリーム! いーよねあれ、コンビニのとか結構おいしーし、安いし」
「そ、そう、そうですね! そのとおりです!」
「……てか、なんで敬語? うちら同級だよね?」
「いっ、いやその……なんていうか……り、料理番組のノリ、みたいな……?」
「あはっ、なにそれ、ウケる!」
「そ、そう? ならよかったですね……って、あー! ち、ちょっと、ちょっと待って円藤さん、ストップ! オーブンはまだあけないでっ」

 いやなんかもう全然よくないんだけど、本当によくないんだけど、それよりもよくないことを端から引き起こしてくれるので、そういったことに注意を向ける隙がなぜだかなかった。隙だらけなのに隙がないとは、円藤さんってすごい。この時点ではもうそろそろ無条件に円藤さんってとにかくすごい状態に陥っているわたしもわたしだったが、すごい。いつも高いバッグや服を持っているから、もしかするとお金持ちのお嬢様なのかなと思ったこともあるけれど、それはどうも予想ではなく確信に変わりそうだ。この人、だって、料理なんてしたことないよ、絶対。
 しかしそうなるといよいよなぜわたししかいないこんなところに足を運んで、しかも入部希望用紙などというものを提出したのかがもう本当にわからなくなってくるのだけれど、今度は危うく生クリームを飛散させるところだったのでそれどころではなかった。がががって音した、今、ボウルの底とハンドミキサーとで、がががって音がした。やだこのひと、怖い。

「ていうかさ、クニって、これ、いつも作ってどうしてたん? 材料的に一人分じゃなくない?」
「あ、わたし、家族多いから。持って帰って、みんなにあげたりとか、してるの」
「へー、きょうだいとかいんの、何人?」
「五人。お姉ちゃんとお兄ちゃんが、ちょうど二人ずつ」
「五人!? 超多いじゃん、なにそれ、芋づる!?」
「……い、芋洗いかな、もしかして」

 すごい、なにがすごいって、会話が、続いてる。
 世間一般で言えばギャルと呼ばれるのであろうクラスメイトたちは、だけど彼女たちの間だけではいつだって楽しそうで、きっとみんな優しいんだろう、ということなら、わたしだってぼんやりと思ってはいたのだけれど。それはでも、日影からみた日向が眩しく見えるという、つまりは手の届かないものに対しての、ぬるま湯のような、抜け出しがたい羨望だった。そうだと、思っていた。でもそうしたら、その真ん中でみんなを照らし出していたというにふさわしい彼女と会話している今って、いったいなんなんだろう。
 彼女らしくかわいいフリルのエプロンをつけて、つけ爪をかちゃかちゃいわせながら。たまにふうっと息をついて、柔らかくカールした髪がかかった額を拭いながら。綺麗な綺麗な円藤さんはどういうわけかわたしの隣にいて、さっきわたしが手渡した生クリームを、真剣な目をしてかき混ぜていた。角が立ったらってどのくらいなのかがわからないらしくて、ほとんど三十秒ごとくらいに聴いてくるのが、そしてわたしがまだだよって答えるとえーなんてちょっとだけふくれっつらをしてみせるのが、なんだか、おもしろかった。

「そっかー、家族か……てことは、うちもこれ、もらってもいいの?」
「あ、うん、円藤さんも作ったものだし……はんぶんこだけど、うん」
「やった! へへー、実はラッピングの道具も、買ってきてあるのね」
「ラッピング……誰か、あげたい人がいるの?」

「……ん。すきなひとに、あげるの」

 ――あ。
 角が立ったからもういいよって言うのをうっかりと忘れてしまった、あんまり混ぜすぎたら、せっかくのクリームがもったりしてしまうのに。でも、その時わたしは、どういうわけか、それでよかったような気がしていたのだ。たぶん、きっと、こころから。こころから、今、円藤さんの顔を見ていて良かったって、隣でそれを見ていて良かったって、思った。
 だって、それが。少しだけ言いにくそうに、だけど、だからこそ自分にとって大切な、奥の方にそっとしまっておいたことを少しだけ見せてくれたような、彼女の、チークじゃない色で染まったほっぺたが。とても、かわいかった、から。

「そっか……がんばってね、円藤さん」
「……ありがと。」

 そうして、どうだって言うみたいにボウルを差し出したとき、円藤さんの顔からその表情はもう消えていた。だけど代わりに、いつもの円藤さんの、いろんな自身でかためられたとびきり綺麗な顔が、わたしの目の前にはあった。
 きっと、こんなふうに自信たっぷりで、だからこそきらきら輝いている子から、甘いお菓子のプレゼントを受けたら。そのひとは、おそらく、とても、しあわせなのだろう。無条件にそう思わせる円藤さんは、やっぱりすごい。卵黄と砂糖の甘い匂いが、彼女の髪の爽やかな匂いと混ざるのをふうと感じながら、わたしはそろそろ生地が焼き上がっているであろうオーブンの方を見やって、そんなことを、さいごに考えた。
 さいごだ、と、なんとなく、思っていたのが、不思議だった。


 シュークリームはまずまずの完成を見せた。ちょうど十個作ったので、円藤さんと五個ずつわけて、わたしは自分のぶんをいつもどおりタッパーにつめこむ。デキる主婦みたいだって円藤さんに笑われたのが、ちょっとよくわからないのに、なんだかくすぐったかった。というか、なぜかこの短い時間の間で思ったことだけれど、円藤さんはなぜかわたしに対する評価が、妙に良かった。そもそもできあがったシュークリームを見た途端大きな拍手をわたしにしてみせて、かつすごいすごい魔法みたいなんてことを言っていて、ええと、わたしは、魔法使いなどでは、ありませんぞ。
 それよりもずっと魔法みたいだったのは円藤さんの取り出したラッピングセットで、やっぱりデコるというなにがしかには慣れているらしい、料理するにはものすごく邪魔そうだったつけ爪もブレスレットもなんのその、彼女はするすると可愛いラッピングを作り上げていく。リボンのかわいい結び方なんてわたし、初めて知ったよ。急にゴムパッキンが少し古くなっているタッパーが恥ずかしくなって、慌てて鞄にしまったくらいだ。やっぱり眩しい人は、眩しいままなんだ。そう、真摯に思う。
 
「え、っと……それじゃあ、そろそろ、」
「待って」

 かえろうか、と、とじまりしようか、と、どっちにしようか迷っていた台詞が、ふっと、飛ぶ。
 美少女は発光する。日影も日向も彼女にはきっと関係がない。円藤さんは立ち上がって、右手でわたしの肩を握っていた。例えばその、星や花が散った爪からぶわりと放たれた光は、ひかげもののわたしだって、とらえて、放さない。
 そんな彼女の、綺麗な綺麗な彼女の、かすかにふるえているように見える左手には、さっき魔法みたいに作り上げられたラッピングと、その中で甘い匂いを放っているシュークリームが、あって。沈黙というにはあまりにもひりひりとしすぎている時間が流れていた、コミュニケーション能力ならぴかいちの円藤さんからしたら、短い時間でもずっとすごかった円藤さんからしたら、考えられないくらい。

「あげる」
「……え、と?」
「これ、あげる、から」

 まるでぶかっこうに、おしつけられる、みたいに。
 いや実際それはおしつけられたのだと思う、だってわたしのこきたないエプロンの胸元で、せっかくのかわいいラッピングが、くしゃって潰れる音がした。おかしいなあなんてことをのんきにもわたしは考えていたのだ、おかしいな、きらきら綺麗な円藤さんが、太陽みたいなあなたが甘いお菓子を渡すなんていうのは、なにかもっと、うつくしいようすであるはずなのに。
 ええとなんて言ってたっけ。すきなひとに、あげるんだって。言ってなかった、っけ。だからそれを聞いてわたしは、ああ、いいなあって――いいなあっ、て、そうだっけ。目の前にぽんとぶら下げられた、見たこともない好意に、なんだかよくわからなくなってしまったわたし。だけれど、わたしがそうやってぽやっと突っ立っていたことは、ほんの数秒後に、とんでもない決壊を、生み出してしまったようなのだ。

「っ……ゃ、やっぱ、受け取って、くんない、よね」
「あ、えっ!? えっ、泣、ちょっ、え、円藤さん……!?」
「わかってるよぉ、キモいとか思うんでしょ、うちのことっ……!」

 彼女は、円藤さんは、メイクが落ちてしまうのもかまわず。
 彼女の、きらきらと眩しい、自信の象徴が、どんどん、剥げ落ちていってしまうのも、かまわず。
 なんか、もう、ぼろぼろ、泣いて、いて。

「っで、でも、お菓子好きだって、き、聞いた、からっ……つ、作って、あげたら、もしかしたら、とか、思っ、おもう、じゃん……!」

 綺麗な、綺麗な彼女は、お化粧がぐずぐずになったパンダみたいな目をして、つけ爪の手のひらで乱暴に顔を拭って、長くてしなやかな足のひざこぞうを不安そうに縮こまらせて、そう言った。
 わたしは。なんだろう、わたしはその、よくよく見てみれば綺麗でもなんでもない、きらきらしてもいないし輝いてもいない、自信なんてかけらもない、いろんなことがこわくてこわくてたまらないみたいにふるえている、その、ちいさくてあまい――かわいらしい好意を、胸に、抱いた。
 なんだろう、うつくしいようすなんかでは、ないのに。
 なんだろう、わたしは、とても、しあわせで。

「あ……の、と、とりあえず、ですね」
「う、うん……?」

「わ、わたしの、ことを。ちはるって、呼んでくれるところから、はじめて、みませんか」

 いくつかの呼吸の後に、ぱっとあふれた木漏れ日のような笑顔が、とてもかわいいと、思って、いた。

inserted by FC2 system